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全て愛を証明するためだった

シータヒーリング®︎のセッションにやってくる方というのは実にさまざまです。
クライアントの皆さんがそれぞれ向き合っているテーマも千差万別です。

セッションを通してクライアントさんは問題だと思っていることの正体を見つけたり、当然だ思っていることが自分を苦しめていたことを発見して、自分自身の深いところから気づきを得て、自然に手放していくのです。

この流れを見ていると、人の中の深い叡智というものに感動します。

そして、セッション中のわたしはというと、創造主からの情報をただ流しているだけの土管のような状態なのですが、流れ込んでくる膨大な情報のせいか、気づきの連続だったりもします。

このところ立て続けに見せられているのは、結局人は愛を証明するためにあれこれとややこしいことをやってるんだなーということです。




人間の脳はスーパーコンピューター並みの働きをする反面、すぐ中毒になる不思議な性質があります。

その中でも大好物なのが証明

持論(信念ともいえます)が証明された時の興奮たるや…

「ほーらね、やっぱり私が正しかったでしょ!」
「だから言ったじゃない、痛い目にあうって!」
「こうなるのは分かってたのよ」
「いえ〜〜い!」

脳内では、快楽のホルモンがドバドバと放出されるのです。

それは必ずしも勝ち負けや正誤とは関係なく、信じていたことが実証されたことが重大で、例え痛い結果が起きたとしても「これをやったら痛い目にあう」と信じていたことが実際に起きれば脳内では証明の祝賀パーティーが始まるのです。

この快楽や興奮で放出される脳内の化学物質が、あろうことか、ドラッグをやった時と同じような効果をもたらすのです。

恍惚感や達成感、満足感、万能感、そして自己陶酔…などなど

これではすぐまたお代わりが欲しくなりますよね。

度々この状態を体験すると、もはや脳はこの快楽の中毒となり、自前のドラッグを製造しようと「ほらね!」と思えるような現実をどんどん創造し始めます。

「この状況でこのリアクションしたらうまくいった。しめしめ。」と学習したら、脳内では効率良くしようと自動プログラム化してせっせと稼働するのです

すると、同じようなことばかり起きる現実がやってきます。

利益のある現実なら嬉しいですが、困ったことばかり起きるのは…困りますよね。
中毒になると、自分が困るのが分かっていてもやめられないのです。

では、どんな証明をしたがるのでしょう。

一般的な例として、セッションやセミナーでも頻繁に登場するのが、正しさの証明です。

・子供の頃、余計なことを言ったら叱られた(体験)
→思ったことは口に出さないようにしよう(潜在意識での対処法)
→言いたいこと言えない(現在:我慢だらけ)

この我慢の状態ですら、
黙っているから怒られなかったよね
→上手くやったぞ!=正しかった!(祝)

となるので、証明祝賀パーティーが開催されます。

ですが、こうやって飲み込んだ言葉や思いはチャクラや臓器に溜め込まれ、徐々に周りを侵食していくのです。

一方、証明できなかった場合、それまた大変です。

・子供の頃、良い子でいることを期待されて応えたら褒められた(体験)
→もっと褒められたいから親の顔色を見て先回りする(潜在意識での対処法)
→褒められるために空気を読んで演じ続ける(現在:自分を見失う)

良い子でいること=正しい 
このプログラムができているので、自分のやりたいことがあっても脇に置いて良い子でいるための行動をとります。

ところがある日、自由奔放に振る舞う同僚が現れたりすると…

「あんた何やってんのよ!」
「そんなことして、みんなの迷惑考えなさいよ!」
「好き勝手するなんて信じらんない!」

良い子でいること=正しい という彼女の世界観をぶち壊し始めるのです。

世界が崩壊する危機です。
守らなきゃ!

と、同時に、彼女は良い子でいるためにあらゆることを諦め我慢してきたので、その怒りが同僚に向けられます。
私の我慢はなんだったのよ!
台無しになんかさせないわ!

もう、その同僚がいるだけでイライラしまくりの日々です。

で…
へとへとになった頃にわたしのところへ相談にやってくるのです。


現状のお悩みを聞いていると、どうやってこのお悩みがこの方の中で作られたのかが見えてきますから、気づいてもらえるようにいくつか質問をします。

そうして「な〜んだ、そういうことだったのか」と分かった時には問題は問題でなくなっていることがよくあります。

ここまではまあ、普通のセッションです。

これだけでもかなり現状が変わるのですが、最近はもっとディープなところまで開示してくれるクライアントさんに出会うようになりました。(というか、見えるようになったのかもしれないですが)


黙ってやり過ごすのも良い子でいるのも、結局は親に愛されるためなんですね。

愛される=正しい 
と言っても過言ではありません。

これは本当に切ないです。
愛されたいというのは本能のようなものですから、善悪がからんでしまうと大変です。

愛されるためには子供はなんだってします。
親に喜んでもらうと言った方がわかりやすいでしょうか。

このせいで「人に喜んでもらえることがしたい♡」と志を持つ人が異様に増えるのです。
(これの何がいけないの?と思う人は多いと思いますが、このお話はまた別の機会に)

「喜んでもらうために(愛されるために)〜〜〜をする。」
それは思考パターンの土台であり、本来は良くも悪くもありません。

愛されようとした結果、自分が我慢をし続けるのであれば、これを解消することで十分ヒーリングになります。

ですが、親のことが大嫌いで、憎くて、人生から締め出してしまっている人は

「そんなわけないだろう!愛されたくなんかないわ!」と受け付けないのです。
当たり前ですね。

それでも創造主が見せてくれる世界は、親に虐待されたり、無視されたり、憎まれたりした人であっても、その人の存在の中心は大いなる愛、無条件の愛であって、辛い思いをすることで、自分が大きな愛を持った存在であることを思い出せるよう、導いているというものなのです。

毎日怒りまくっている人ですら。

子供は、両親が苦しんでいたりすると全身全霊で癒してあげようとします。
これは胎児の時から始まっています。

憎まれてサンドバッグになったり、掃き溜めになったり、一緒に病気になったり、苦しみを取り除いてあげようと犠牲を厭わず尊い存在として親を支えます。

例え、「お前なんか産まなきゃ良かった」と言われても…

もはや、喜んでもらいたいなどという単純な承認欲求などではないんです。

無条件の愛そのものです

セッションを通して、クライアントさんの中の親への憎しみや悲しみを通り抜けた先にある、この真の愛というものを見ると心が痺れます。

この愛を証明するために、いろいろやっていたんだと気づいた時、自分の中にある大きな大きな愛と許しを感じることができるのです。

これは、親に関わる全てを許し、自分を許せるようになるターニングポイントとなるのです。

ここを越えた人は、もう親のことで気持ちがざわつくことはありません。
ひいては人間関係全般が心地よくなるのです。

世界中でどれだけの人が、許すことができずに苦しんでいることでしょう。

もし、自分がどれほど尊い愛の存在であるかを知ることができたら、どんなことでも許せて、地上の苦しみから解放されることでしょう。

ただ、本当の自分の姿に気づくだけでいいのです。

苦労しなくても、それは可能です。
むしろ、もう辛い思いはすることないのです。

誰だって、そうなれるのです。

それをね、なんとか伝えたくて、ヒーラーになったのかなと思う今日この頃です。

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著者

鳥とシータヒーリング®︎をこよなく愛するヒーラー。
潜在意識への働きかけ、アカシックレコード、波動調整などのエネルギーワークを併用して、喜びに溢れた人生をクリエイトするお手伝いをしています。

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