「鳥スピ in Santa Fe」から始まったSanta Feの旅。
スペシャルセミナーは一体どうなっていくのでしょう。
とはいえ初日ですから、いきなり飛ばしていくわけもなく、午前中はホテルのカンファレンスルームでいつものように穏やかに先生の講義が始まります。
高山病の人たちは酸素ボンベを使いながら体を慣らしていました。
これも先生が用意していてくれたものです。
それから嬉しいプレゼントがありました。
この日のためにSanta Feで採れた石を参加者16名分用意してくれていたのです。
正確には何の石かよくわからないのですが、カーネリアン(アゲート)がベースになっていてブラックオパールとブラックムーンストーンが混入している不思議な石です。
中身を見ずに手をかざして選んだのですが、とても好きな色合いでしっくりきます♡
Tさんと「これだけでももう来た甲斐があったね〜」
「うん、家宝にする♪」とほくほくしていました。
Santa Feは標高が高く、大地に水晶が大量にあるからとてもエネルギーの強い場所だそうです。
金鉱もあるそうな。
今回のセミナーのメインイベントは、βシステムという周波数の機械に乗って(乗り物か?)異次元体験をすることらしいのですが、その他のデバイスを使っていくそうです。
午後は先生のオフィスに移動して、本格的にセミナーが始まります。
(ランチはお勧めのチキンサンドでした。)
早速βシステムに乗る人も数人いて、講義を聞きながら順番に体験していきます。
わたしは一番最後に乗ると決めていたので、しばらくは観察です。
この先生に師事してから数年経ちますが、セミナーでは瞑想も実にたくさんやります。
ヨガの基本の呼吸法から始まり、秘技と言われるような儀式もあれば、口伝でしか教えない特殊な瞑想法まで、インドのアシュラムも真っ青なクラスなのです。
アカシックレコードのリーディングを習おうと入ったつもりが、どうしてこんなことになったのか、年間通してのクラスに入ってから内容がどんどん進化していって、今では普通に覚醒を目指す人になってしまいました(笑)
覚醒といっても、聖人になるわけでもないし、サイキックで人を操るわけでもなく、スーパーサイア人並みの肉体が手に入るわけでもなく、ましてやグル(指導者)になって崇められるわけでもありません。
シータヒーリング®︎でも最終的には「創造主と繋がり、目覚めたアセンデッドマスターとして生きなさい」と言われますが、結局は意識の拡大を通して創造主とひとつであることに気づくこと、その意識状態で生きることなのです。
それは特別なことではなく、わたしたちの魂は創造主の一部であり、誰もがオリジナルの美しい魂の意識を持っていて、覚醒することでそこへ戻っていけるのです。
純粋な喜びから生きる。
ただそれだけです。
とはいえ、親の躾や学校の教育システム、社会の集合意識などによって外側を強化されてしまったわたし達は、自分が何なのかをすっかり見失っていますから、内側で何が起きてるかなど知る由もありません。
「こうあるべき」と思い込んで、ひたすら規格品として命を全うしようとしているのです。
さて、講義も佳境に入り、秘技ありの誘導瞑想をやり、意識がどんどんこの現実から離れていきます。
「無私の私」か…
そんなことをぼんやり考えながら遠のく意識に身を任せていると、何やら身体が重たくなってきました。
どうやら完全にリラックスして、脳波もシータ波を通り越していったようです。
昭和の漫画でよくある1トンのおもりが頭に乗っかっているような、身体が地面にめり込んでいるな、身動きの取れない状態になってきました。
ざわざわしているのが聞こえます。
誘導瞑想が終わったのでしょうか?
毎回、誘導瞑想では寝てしまって何をやったのか記憶がないのですが、今回はひどい。
立てません。
トイレ休憩?
あれ?感覚がない…
お漏らししてないよね??
みんなが動き回っている気配の中、動けず座ったままボーっとしていたら、通りすがりに先生がわたしの肩をポンポンとしました。
「あの小鳥はどうなりました?」
急に聞かれて、胸がズキンとしました。
ツアーガイドのOさんが「昨夜亡くなって、今朝埋葬したそうです。」
朝会った時に話してあったので、代わりに答えてくれました。
「そうなんですね。あなたに看取ってもらえて良かった。ありがとう。」
不意に感情が込み上げてきて、素直に泣いていました。
「こういうことは、野生では起きることだから…」
肩をさすられながら、うなずき、安心して泣き続けました。
ああ、わたしはまた悲しみを隠してしまっていたんだ。
そしてそれはバレバレだったのね。
でもいい、この悲しみはずっと溜めてきたたくさんの悲しみたちと一緒に流してしまおう。
それからしばらく、泣きたいだけ泣いていました。
クラスメイトの誰かが、頭を撫でてくれています。
「ちょっとふわふわしてる人もいるようなので、グランディング瞑想しましょうか」
通訳のYさんの声が遠くで聞こえます。
音が反響して、空間がすごく広く感じます。
今グランディングしたらやばいな…
「……」
何か声がしていますが、反響がひどくて聞き取れません。
わたしの手足はどこだろう?
脚を触ろうと思っても、手がありません。
「ではー 地面にしっかりと足が着いているのを感じてー」
足?
「その足が大きくなってー しっかりと大地と繋がってー」
急に声がはっきり聞こえた途端、
さっきまで無かった足が巨大化して、地球に広がっていきます。
うわあ!(声は出ていないようです)
地球の反対側にまで足が届き、身体全体が地球になってしまいました。
地球儀の上に頭がちょこんと乗っているような感覚です。
頭以外は完全に地球と一体化しています。
というか、身体が地球そのものです。
地上から地中、空中まで全てが自分の細胞のように感じられるのです。
地球はひとつの生命体として、ここにあります。
壮大な感覚と同時に、とても懐かしい感覚でした。
わたしが幼い頃から地球をとても大切に思っていたのは、自分が地球だったからなんだと、奇妙な納得をしていました。
この星の人たちとは馴染めないとずっと思ってきたけれど、それはわたしが分離していたからなんだ。
「はい、ではこれから移動しますので、支度して車に乗ってくださいねー」
うそ。
動けん。
意識を強引に身体に戻して、隣のTさんを見るとこっちを見ています。
「大丈夫??」
「身体が…」
なんとか立ち上がるも、気を抜くと墜落して地球と一体化するので壁伝いに移動したのをぼんやり覚えています。
この重さは「重力」だったのです。
普段は脳が処理をしていて感じなくしていますが、実際は身体はいつも重力を感じていたんですね。
細胞は分子で原子で素粒子で、そしていつでもそこらじゅうの素粒子が動き回って交流しているのです。
地球とひとつの感覚は、量子レベルでの感覚なのでしょう。
この後、先生のお宅でウェルカムパーティーがあり、美味しいお菓子とクリスマスデコレーションの美しいお部屋を堪能するはずだったのですが、意識が肉体と地球を行ったり来たりしていて記憶が曖昧です。
写真をこまめに撮ってくれる方がいて本当に良かったです。
瞑想の影響以外にも、高山病や時差ボケもあってダウンしている人が何人かいたようで、全体的にみなさんぐったりしていました。
「初日からこれって…まるで最終日のようねw」と通訳のYさんが言ったのは覚えています。
初日から飛ばすわけないと思ったけど甘かったわー。
わたしは体外離脱を繰り返し、寒くて寒くて、ずっと暖炉にへばりついていてました。
この状態でセミナー5日間、どうやって乗り切るのか…
part2に続く