シータヒーリング®︎ には、胎内ヒーリングという胎内記憶のヒーリング方法があります。
受胎の瞬間からわたし達は意識を持ち始め、胎内で過ごしている間のことは全部ちゃんと分かっているのです。(ほとんどの人が生まれた瞬間に忘れてしまいますが)
特に母親とは胎盤を通して物理的に繋がっているので、大きな影響を受けています。
お母さんのストレスや緊張はそのまま赤ちゃんが体験しますし、その時の感情も自分のことのように感じます。
もし、両親が赤ちゃんを歓迎していなくて堕ろす相談などをしていたら、それは赤ちゃんにとってとても辛い体験となります。きっとその子は自己価値の問題を抱えてしまうでしょう。
こういうトラウマを時間をさかのぼって癒すことができるのが、胎内ヒーリングです。
そしてまた、わたしたちは実にさまざまなものを両親から受け継いでいます。
先祖からの生存に関わる大事な情報や肉体的な特徴などはDNAに記録されていますし、霊的な部分についてはDNAの形態形成場に保持されて持ち越されます。
生きづらくなる原因の一つとして、両親から引き継いだ、自分のオリジナルではないネガティブなエネルギーというものあります。
両親が特定の思考パターンを持ち、解消しきれなかったネガティブな感覚感情を次世代に託してしまうのです。
これを引き継いでしまうと、自分は生まれつきこんな性格なんだと思いこんで苦しんだりします。
今年の3月、母が亡くなって少し経った頃、とあるセミナーに参加しました。
シータヒーリング®︎ではないのですが、そこでも胎内ヒーリングをやりました。
母を亡くしたばかりのタイミングで胎内ヒーリングって、創造主のギャグかい?と思いましたが、この時の瞑想を誘導してくれた指導者が実に素晴らしい方で、普段自力で瞑想するよりもずっとずっと深いところへと入っていけたのです。
照明を落とした暗い会場、誘導瞑想の声と拡大意識でホールドされる安心感でハートが開いていきます。
もう自分の体の感覚もなくなり、意識だけが別の世界にいるような、変性意識状態になった時、
卵子と精子が結合する、まさにその瞬間にいました。
それはとてもゆっくりとした時間の中でした。
2つのDNAの情報が注がれていく、そのエネルギーの振動が、水の波紋のように宇宙へと広がっていきます。
それはまるで神聖な鐘が鳴るような響きで、遠くにいたわたしの意識にまで届きました。
コールが鳴った!!!
待ちに待ったコール!
父の持つ、愛を失った悲しみ、孤独感、執着、
母の持つ、自己価値の低さ、受け取れない拒否感、
それらは両親から引き継ぐべきネガティブなエネルギーでした。
ですが…
わたしは喜び勇んでそこへ飛び込んで行ったのです。
長い間、自分の至らなさをなんとかしたいと望んでいたわたしのスピリットは、彼らのネガティブなエネルギーこそが、自分を成長させてくれる鍵だと知っていたのです。
パズルのピースがピッタリとハマった感覚。
ただ、歓びでいっぱいでした。
そして、思い出したのです。
自分で親を選んだことを。
親の至らなさをジャッジしていたけれど、それは全て自分が選んだことだった。
この両親のエネルギーがなかったら、わたしは何も成長できなかった。
こんな大事なことを忘れていたなんて。
瞑想が終わった時、涙がとめどもなく溢れていました。
全てのことへの感謝が止まりませんでした。
すまん創造主。
ギャグとか言って。
わたしにはもう両親の至らなさを責めるエネルギーはありませんでした。
それは感謝と共に光となってしまったようです。
そして、未熟な自分を責める必要性も感じなくなっていました。
好きになれない自分の中の汚点を何とか消そうとずっと努力をしていたけれど、嫌いでいる以上決して消すことはできないのだと知りました。
全てが必要で自分が選んだことだったと気づいた時、どうしようもない自分の性格や資質がとても大切に思えて感謝が湧いてきたのです。
何もかも、これでいい。
そう思えたら、欠点を欠点として見る必要はもうないのです。
もちろん、全てを許せるような聖人になるわけではないですが、少なくとも自分を闇雲にいじめることからは解放されます。
もう成長のために欠点を利用しなくてもいいのです。
反動を使って高くジャンプするのは一見効率の良い方法に見えますが、自前の翼で飛んで行くのが一番簡単です。
わたしたちはみんな、自分に翼があることを忘れているだけなんです。
忘れてしまっていることが、なんと多いことか。
思い出すために忘れるって、これこそ創造主のギャグですね。