ポルトジンユというハーブを育てています。
酵素ジュースを作るときに微量を加えて効能をアップさせているのですが、さすが「長寿のハーブ」「奇跡のハーブ」などと呼ばれるだけあって生命力の強いハーブです。
南国のハーブなのに、茨城の冬を外で過ごしても平気。
むしろ痛めつけられてしまったせいか、翌年の春から夏にかけて爆発的に伸びました。
ボーボーです。
効果については諸説あるようですが、ネットの情報をどの程度信じていいのか分からないので葉っぱをそのまま食べたり、お茶にして飲むことはなく、2Lのジュースに葉っぱ半分を入れるだけです。
だから減らない。
鉢がどこだか分からないくらいボーボー。
ところが先日、そんなほったらかしのポルトジンユを分けて欲しいと言う人が現れ、ひと束ざっくりと切って差し上げました。
血糖値が気になるという方で、この葉っぱを毎日1枚食べるといいと聞き、ウキウキと持って帰られました。
ふと、鉢植えを見ると無残な姿。
剪定もしないままテキトーに切り取ったせいでザンバラです。
あまりにかわいそうなので、ちょっと寒くなってしまったけど思い切って根分けして、伸びすぎた枝も刈り込みました。
先端の綺麗な部分は挿し芽をするためにポット鉢に一つずつ植えて、育苗用のケースに入れて夜は室内に取り込み、大事に育てることにしました。
本体の鉢植えはすっきり、というかかなり寒々しくなってしまいましたが。
この二日後、血糖値が気になるという例の彼女から連絡があり、挿し芽した分以外は全部食べちゃったからもっと分けてもらえないかと頼まれたのですが、後の祭り…でした。
ていうか、「あれ全部食べたのー?マジでー?お腹大丈夫なの??」と聞いてしまった。
あんな苦い葉っぱよくムシャムシャ食べられるな…。
ま、お腹は大丈夫らしいので、挿し芽した分は全部あげるからと育つまで待ってもらうことにしました。
こんだけ効能を信じて食べたら、もう血糖値下がってるんじゃね?と思いつつ。
エネルギーを送りながら育てると植物の生育はかなり違います。
2週間くらいでもう根が鉢穴から伸びてきました。
「か〜わいい〜」「偉いね〜」と声をかけ、ますます元気に伸びる苗たち。
一ヶ月後にはわっさわっさになりました。
そろそろお別れが近づいてきた頃、ポルトジンユとお話をしてみようかなと思いました。
シータヒーリングでは、動物とでも植物とでもお話ができるのでとっても便利。
植物にはそれぞれ特有の言語があり、ダウンロードすると会話ができるようになります。
私はうちの庭木のほとんどと会話ができるようになっていますが、ポルトジンユのことは忘れていました。
どれどれ。
ちちんぷいぷい。(ウソ)
「こんにちはー!あきえさんですよー。みんな元気かなー?」
「はーい!」「はーい!」「はーい!」「はーい!」
おお、元気いっぱいだ。
「大きくなってきたけど、もうすぐお別れなんだよ。あなたたちのこと『食べたい〜。食べたい〜』っていう女の人のところに行くんだよー。」
オイコラ、なんて意地悪言うんだ、私。
大事に育ててきたものを渡してしまう寂しさから、つい…。
みんなも寂しいに決まってるのに。
「わーい!」
「え?」
「食べられるー!」「あたちすごいの!」「元気にしてあげるのー」「あのしと、楽しみにまっててくれてるのー」
「は?食べられちゃっていいの?ここで大事にされてたくないの?」
「うん。ここにいたら役に立てないもの」「だれも食べてくれないのー」
「え…、だって無くなっちゃうよ?」
「また生えるもん」「ボーボー!」
「そりゃそうだけど。すまんね、ボーボーにして」」
「あなた、あたちのコト信じてないもの」「役に立つのに」「食べない」「ほったらかし」
「ガビーーーーーーーン」
大きな鉢植えの方にも恐る恐る聞いてみたら…
「食べてみて。元気になるわよ」
「でも私、血糖値高くないし…」
「なにそれ?」
どうやら、彼らの「元気」とはまさに「氣」のことらしく、人間の観点とは違うもののようでした。
食べましたけどね。
苦いのなんの。
そして当日、おチビさんたちは「イエーイ!」とはしゃぎながら「食べちゃうぞ〜」の人の元へと行ったのでした。
植物にも役に立ちたい願望があったとは知りませんでした。
昔から薬効を認められてきたハーブたちには、これまた特有の誇りがあるようです。
もっとちゃんとコミュニケーションとろうっと。