先日、とあるワークショップへ参加してきました。
広島で開催されたのですが、一緒に参加する方の事情もあって宿が山奥の秘境という、一風変わった旅となりました。
山を越え、また更に登った中腹の農家を改築した野性味溢れる環境。
トトロでも出てくるんじゃないかと思うような一軒家でした。
山道で最初に出迎えてくれたのは鹿とカラス。
そして鳶やノスリの大型の猛禽たち。
家の内外にはネズミやカエル、ムカデ、蜂、サワガニ、色々な生き物たちが現れて、時には刺されて悲鳴をあげたり、虫嫌いの人なら気絶ものの生活です。
食事は毎回自炊。
麓の小さな商店で買い物をして、土鍋でご飯を炊きます。
何年振りに料理をしたでしょうか。
もちろん、トイレとお風呂は外。
戸を全開にすると星空と海が見える露天風呂はプライスレスでした。
インパクトの大きいワイルドライフのおかげで、一瞬何をしに来たのか忘れそうになりましたが、肝心のワークショップでの体験はそれを上回るものでした。
エソテリックな教義の性質上内容はここには書けないのですが、身をもってスピリチュアルを体現するというか、やっぱり身体あっての地上の生活だなあとしみじみ感じました。
シータヒーリングはうっかりすると身体を置いてけぼりにして、マインド重視のエネルギーワークとなってしまうことがあり、頭の中だけのヒーリングで終わってしまう人も多いのが実情です。
もちろん、思考のワークがしっかりとできれば身体は変わるし人生も変わります。
そうなればサイキックも安全に開花します。
最高の真実に触れることすら可能です。
ですが、その境地まで行ったシータヒーラーは一体日本に何人くらいいるのでしょう。
他の様式を含めてもほんの一握りのように感じます。
そんなことを感じつつ教える立場になってからずっと気になっていたのが、肉体を持ちながらいかにハイヤーセルフ的な生き方をするかということです。
覚醒というのは意識だけの話ではなく、身体ごとのはずです。
わたしはもともと氣導術などのボディ系のエネルギーワークからこちらの世界に入っているので「身体ありき」という意識がとても強かったのですが、いつの間にか頭でっかちの瞑想に偏っていた気がします。
それがひょんなことから、肉体派(?)のエネルギーワークのグループに入ることになり、今回のワークショップ型のセミナーへとつながったのでした。
細胞と細胞は会話するんです。
初日の冒頭に師が言いました。
シータヒーリングの創始者のヴァイアナもいつも言っていることです。
細胞はただの身体を構成する単位なんかではなく、ひとつひとつが生命体です。
そして、彼らはいつも近くの細胞同士で会話をしているんです。それが他人の細胞であったとしても。
だからコロナのような恐怖体験はすぐに伝播するし、災害時には孤独でいるよりも仲間といる方が生存率がぐっと上がるのです。
わたしはこの細胞間のコミュニケーションの話が大好きで、基礎セミナーでもそれを体感してもらうワークを取り入れていて、毎回受講生さんがびっくりしながら体感しているのを見るのが楽しいのです。
その大好きな話をこの師が一番始めにしてくれたことで、この人を信用してもいいかなと、上から目線でうなずいたのでした。(本当の意味で覚醒をした世界でも稀有な人に対して失礼ですね)
そしてまた、誰でも地球とひとつなんだよという言葉も繰り返し言っていました。
これもシータヒーリングの「あなたと地球」のクラスで何度も出てくるセリフです。
人は木であり土であり水である。
ミネラルでもあり、火でもある。
全ての元素は人の内にあり、日々それを感じて生きることが地上で生きること。
今回図らずもワイルドな宿泊となったことは、地球を感じるのにこれ以上ないベストな出来事でした。
ワーク中の衝撃的な体感も生涯忘れることはないでしょう。
頭でっかちのスピリチュアルではなく、身体から自然発生する深い気づき。
バランスのとれた状態で開花する霊的器官。
そこにはどんな世界があるのでしょうか。
この道は始まったばかり。
地味な修行とシータヒーリングの訓練とを並行していくのは容易ではないかもしれないけれど、目指すところは同じ。
身体がそうしたいと言うので信じて進んでみよう。
しかし、どんだけ修行好きなんだ。