鳥とスピリチュアル

祝福〜ケイちゃん後編

 

ケイちゃんは亡くなる数ヶ月前から体が弱ってきて、自力で立つこともなくなりました。

神経症も少し出て首も曲がり始めたし、産卵前のホルモンの影響でハッスルしてももう卵は産まなかったのです。

「もうそろそろお別れだね」と話しかける日も増えました。

何年もの月日を経てもケイちゃんは日々変わらず可愛いし、見惚れる美しさでしたが、この頃は特に一緒に過ごす時間が貴重に感じられました。

デスクワークを見守ってくれていました

そして先日。

夕方ニコちゃん、クーちゃん、ゴマちゃんが腹減ったと大騒ぎをしている中、ケイちゃんも例のハッスル中でお布団の中をもぞもぞ動き回っていました。

途中、小さな声で「ぴるっ」と鳴いたので

「ちょと待ってねー、ケイちゃんのごはんいま作るからねー。」

と、言いながら抱えあげたら、ズシっと重くなりました。

 

たった今。
旅立ったのです。

「大変…ケイちゃん死んじゃった…かも」

「ええええええええええええっ」

夫の驚きっぷりときたら。
そりゃそうか。今の今まで動き回ってたんだから。

それはそれは満足そうな顔をしているケイちゃん。
気持ち良さそうに眠っているみたいです。

そうか…

もう十分だったのね。
十分生きて、幸せだったのね。

介護が必要なせいもあって、いつも特に気にかけてお世話をしていたケイちゃん。
死んでしまったらどんなに悲しいだろうと思っていました。

こんなに唐突に、そして、こんなに満ち足りて逝ってしまった…

ショックで呆然としながらも、とうとうやり切ったんだなぁという感嘆の気持ちが湧いてきました。

一方で、わたしの体の細胞たちはケイちゃんの細胞が発するエネルギーが途絶えたことに気づいておかしいおかしいと探しまわり、心臓や肺、腰の調子が一気に崩れていきました。

細胞レベルでは悲しんで、魂レベルでは祝福をしているような、奇妙な感覚です。

その翌朝、不思議な夢を見ました。

ハイヤーセルフの姿もあいまいな光になり、ケイちゃんの魂は次のステージへと向かいます。

静かで優しい光の中で幼い魂が大切に育てられています。

幾度か胎内に宿る体験をした後、ようやく人として誕生をします。

幼い男の子の姿。

名前を呼ぶと振り返ります。

目が覚めると名前を覚えているのに発音できません。

あれは地球ではないの?
創造主に聞きました。

もう少し穏やかな星だよ。
幼い魂にここ(地球)は大変なのだよ。

じゃあ、もう会えないの?

いつでも会えるよ。

体ごと会いたいのよ。

お前がもう少し成長してあちらに生まれたらいい。

修行を終えたらってこと?
それじゃあ一体あと何百年かかるかしら。

時間の換算は無意味だよ。すでにそこに存在しているのだから。

??
よくわからないけど、また会えるならいいや。

暖かいものが胸の中に広がっていきます。

 

ああそうか…。

観音様が仰った最後の言葉

「もしもお前の願いが全て叶ったら、その時はきっと……になりますよ。」

聞き取れなかったあの部分

それは

「…ヒト」だったのか。

 

わたしは幼い頃からずっと悲しみから学ぶことをやめられず、鳥たちとも辛い別れを繰り返してきました。

悲劇のヒロインになり、辛いほど成長できると信じていました。
それに付き合う鳥たちはたまったもんじゃないですね。

ですが、今はもうその学び方から卒業したのだとわかります。

血反吐を吐くような悲しみと痛みが死だと信じて、そこを乗り越えることにがむしゃらだった苦行の時代は終わったのです。

死は、ただそうあるだけなのです。

シータヒーリングの基礎のテキストの最後に書いてある一文。
その意味が体感を伴って染み込んできます。

そして生もまた、ただそうあるだけなのだと気づきました。

花が終わり種がこぼれるように。

波が生まれては消えるように。

ただ宇宙の美しい営みの一部として。

***

その日、火葬して骨になったケイちゃん。

可愛らしい姿が見当たらないのは寂しいし、わたしの細胞たちはまだ動揺していたけれど、不思議と白い骨を見たらざわつきが収まっていきました。

たくさんの幸せな日々が、ただの思い出ではなくリアルにわたしの中に存在しています。

後悔がゼロかといえば嘘になるし、痛みだってある。
だけど、これ以上できないほど一緒の時間を大切に過ごした後に悲劇は存在し得ないのです。

生も死も超えて、ケイちゃんの魂の旅が新しいステージに進んでいくのを見つめているだけです。

おめでとう、美人さん。
たくさんの祝福で見送るね。

わたしも進むよ、少し休んだらw

いつかまた会おうね。
その時も必ず見つけるよ。

よんちゃんも足の悪い子でした 出会った時から仲良し

 

今頃一緒に遊んでるかな

 

前編はこちら

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